読み手「やまだ眸月真」のつぶやき

第19話 端唄春雨の巻

今回は端唄「春雨」と平山蘆江さんについてのエピソードです。

知りませんでした。どうも阿蘭陀船や唐人船、シーボルト、坂本龍馬といった幕末の頃のお話は人口に膾炙するというか、よく知られてもいますが、明治後の長崎がどうなったのか、唯一の開港地としての特権がなくなった後の長崎がどうだったか、あまり近い歴史ですし、かえって、分かりにくいものです。

戦艦武蔵が三菱造船所で建造された、上海航路が賑わった、我国の中国進出の拠点になった、良質の石炭が産出され、高島・軍艦島のように炭鉱として栄えた、中国革命の志士たちを長崎人が支援した・・・など、断片的なお話はよく聞きますが、原爆・敗戦・・・朝鮮戦争・・・今に続く時代の中の長崎。改めて、日常性からはなれてこの時代の長崎を見直す機会にしてみたい・・・とも感じました。

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