読み手「やまだ眸月真」のつぶやき

聖福寺風景

第1話 じゃがたらお春

読み手である私、やまだ眸月真(むつみ)も久しぶりに聖福寺にいってきました。 残念ながら、この朗読に出てくるフェニックスは、現在は枯れてしまって、ありません。 それでも静寂はそのままに。深くものを思える場所でした。
碑の側に立ち、異国の地で懸命に生き抜いたお春さんに思いをはせました。お春さんの思い。人の思いは繋がっていると、届くのだと感じました。

聖福寺は長崎駅前から徒歩10分位のところにあります。いんげん豆で有名な隠元和尚 が開祖の黄檗宗のお寺です。現在、聖福寺では、建物修復のための募金活動を行っております。詳 しくは、万寿山大雄宝殿殿修復協力会山田さんまでご連絡ください。
(注:電話番号は本文中でご確認ください)

つぶやき★ついで
アロハ

長崎ものしり手帳の第1回が、「じゃがたらお春の碑」であることに なにか特別な意味がありそうな気がしてワクワクしていました。そして、聖福寺さんを訪ねて、その意味に、気がつけますようにと祈りました。
静寂。 鳥の声と街の喧騒。空を仰ぐと飛行機雲。太陽の光が強く。影の濃さが面白くて。撮ったのがこの一枚。手の形は狐じゃないのです。ハワイの人ご挨拶 「アロハ!」 そんな気分でした。
その足で市立図書館に行き、ジャカルタに住んだ経験のある女性の方が書かれたお春さんの本に出会いました。 私の中には、歌謡曲「長崎物語」の中の悲恋のお春さんのイメージが濃いのでずが、その本によって、異国の地で、一人の女性としてしっかりと生き抜いたお春さんを知り、埋もれた宝ものを見つけた思いがしました。
そっか。そうかぁぁ。閃きましたぁぁ。
アロハはALOHA!5つの頭文字の造語。
 A AKAHAI 優しさ 思いやり
 L LOKAHI 調和
 O OLUOLU 喜びをもって柔軟に
 H HA'AHA'A 謙虚 
 A AHONUI 忍耐
そのすべてがお春さんの人生に、あったのではないか! この写真を後からみて。そう感じました。 お春さんは生前、遺言を書いてらして。 その一つに使用人の解放があったそうです。 奴隷解放といってもいいことだと その本にはありました。お春さんへ尊敬の思いが広がったこの春です。

NOCSページトップ