読み手「やまだ眸月真」のつぶやき

近藤長次郎

第4話 近藤長次郎

大河ドラマ龍馬伝では、近藤長次郎役は「大泉洋(おおいずみよう)」さんでした。
自分の才覚 を頼りに、身分制度の枠をのりこえて、おおいに希望をいだいていました。
この春、眼鏡橋のたもとに長次郎の顕彰碑が建てられました。亀山社中、龍馬の片腕として維新の大きな推進力となった長次郎。長次郎は妻にこんな歌を残しています。「浮雲の 立ち覆うなる 浮世なり消えなばこれを形見ともみよ」命がけの夢。夢の途中で長崎で眠る長次郎。その志は今でも多くの人の胸に生きています。 顕彰碑の除幕式には、たくさんの方が参列されたそうです。

つぶやき★ついで
皓台寺風景

月が好きです。月の満ち欠けを、生活のリズムに取り入れています。

皓台寺のお墓を訪ねたのは四時くらいだったと思います。長崎の四月の四時は、明るいのです。

長次郎さんのお墓への石段の先に半月が浮かんでいました。

青空に半月がとても印象的でした。ひっそり、それでも確かに存在する。そんな感じ。
なんとか携帯のカメラに収めたいと何度もチャレンジしましたが。これがその結果です。どこにあるのかさっぱり分かりませんよねぇ。左の塀の角から三〇度の位置に枝の広がりの先にあるんですけど。

この写真をみるとあの時のもどかしさが蘇ります。

そしてお参りを終え。帰り道、りっぱな大きな楠の木に魅せられ撮ったのが、この一枚。

生命力。生命の讃歌。そんなメッセージがあるような。

そして、長次郎さんの朗読を終え、今になり思うのです。
半月。見えている部分と見えていない部分。
半月。暗闇と光。
長次郎さんのことは勿論だけど私には、分からないところが、たくさんあること。それはそれで、今はいいではないか。丸ごと、生命。今を丸ごと讃えましょう。生命を丸ごと讃えましょう。

そんな思いに至りました。

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