読み手「やまだ眸月真」のつぶやき

第10話 長崎奉行退去

今回のこのお話はまったく知りませんでした。

長崎奉行所西役所。西役所の跡は現在の長崎県庁になっています。長崎県庁は長崎市江戸町の小高い丘の上にあります。

長崎開港から440年。

この丘の下側に「大波止」。大波止にポルトガル船が接岸してこのかた、長崎を象徴する場所であり続けています。
現在は、遠く長崎港外を望むことは難しいんですけど、当時は、「長崎の海はロンドン・テムズ河に続いている…」という思いで、勝海舟や坂本龍馬など若者たちは眺めたのでしょうか。

浜の町側から県庁に登る石畳。敷き詰められた石のそれぞれの端がすりへって、真ん中が盛り上がって、ちょっとヒールだと注意が必要なんですけも。でも、この坂道って、勝海舟や榎本武揚や大隈重信や松本良順・・・そう近代日本そのものだった人々が歩いた小道でもあります。
坂を登る息遣い、汗の匂い、潮騒、潮の香りを運ぶ〜この風に乗って、笑い声や口論が聞こえてきそうで…幕末の若者たちの元気をもらえるような空気感があります。

ぜひ、ゆっくり長崎を歩いてみませんか。勇気と希望の深呼吸ができそうです。…長崎ですから。
この街でお待ちしています。

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