第11話 亀山社中 岩崎弥太郎
寺町通りから龍馬通りの案内に誘われて亀山社中記念館まで、気楽にとはいかなぃんですけど、ひとのぼり登ってみると、風が通って、汗がひいてきます。
正面には長崎の鎮守諏訪神社がみえて、そして、遠くには港も見えます。今では、家が立ち並んでいて、かねては、お墓やうっそうとした木々に囲まれて、かっこうの隠れ家といったいい感じだったんでしょうね。
この場所は、幹部の方々というよりも船の乗組員の方の宿舎だったともいわれていますが、夜な夜な丸山あたりに繰り出すには、ちょっと遠いかなぁ、という印象です。
この亀山社中、私の高校の同級生が二階に住んでいたというんですよね。
今二階部分はその壊されているようなんですけど、まだこういうふうに、亀山社中もちろん記念館になる前 30年、40年前の話のようですが、えぇ亀山社中の上に住んでいたなんてすごい人生だよねって、と言うと、彼女にとってみたら、当たり前のことなんですよね。
よーく人が尋ねてきてたなーなんて、お母さんが今でもおっしゃるそうです。
この場所は、えぇ、長崎は坂が多いので、空はこうー狭い感じがあるんですけど、この亀山社中から、大きく空が開けて見えます。なんでもできてしまうような、そんな気持ちを連れてくる場所が、この亀山社中あたりですね。
是非、いらしてください。