第14話 タケンゲー
若宮稲荷神社の秋の祭りに奉納されるこのタケンゲー。
長崎くんちが10月の7,8,9日の三日間、その後の14,15日に行われます。お稲荷さんですから、神様のお使いとして狐が登場します。
約10メートル近い青竹の上で、「ゆらりゆらり」と御神徳を喜んで竹薮で遊んでいる姿なんだそうです。
あの姿、中国由来のものだということをこの朗読ではじめて私知りました。
このタケンゲーの行われる10月なかばというのは、くんちの終わった後で、長崎くんちというものは、出し物が町をねり歩いて、庭先回りというので、町全体がお福分けが行われて、清められたような、澄んだ空気感が漂う時期です。
だけれども、踊り町の人たちは、すべてを出し尽くしたという、やり尽くしたという、なんというのでしょうか、虚脱感という言い方であっているのでしょうか、次の目標に向かうまでのインターバルみたいな時期でもありますよね。
この「長崎ものしり手帳」。
第1回のシリーズもあと1回を残すのみとなりました。
白装束の狐がゆらりゆらりと竹の上で揺れるというシーンを読んだんですが、最終回の第15回は、ゆらりゆらり」ではなくて、「ぶ〜うら、ぶ〜うら」いたします。気合を入れてお届けいたしますので、また来週も、ぜひダウンロードしてください。