第15話 長崎ぶらぶら節考
全15回にわたって、この長崎ものしり手帳をお伝えした私「やまだ眸月真」は、このシリーズに参加できて、充実した約半年余りを過ごすことができました。
この機会に、心から感謝してます。ありがとうございました。
それぞれの毎回の物語には、トキメキがあって、そのトキメキ、なんでこんなに気になるのだろう、ずっーとそれを大切に思っていると、そこから新たな発見があったり、出会いがあったりしました。
この物語は、地元の長崎の人にとっても、遠い歴史の彼方のものばかりです。
改めて、今回、それぞれのゆかりの場所に立ってみました。
そうすると、これまでと感じ方が違うんですよね。振り返ると、振り返るとというか、その場所に、「お春さん」や「お慶さん」「お滝さん」「瓜生野さん」。
私の場合は、男性よりも、やっぱり女性なので、女なので、女性に共感とか、共鳴することが多いように思うんですけど、口癖であったり、仕草であったり、着ていたものであったりとか、自分が体験するかのように感じられる・・・そんな瞬間が増えてきたように思えます。
不思議な感覚が、私の中には、あります。
今回のお話、長崎ぶらぶら節とくると、古賀十二郎さんと、愛八さん・・の歌探し・・・とか、浮かんできますけれども、その愛八さん作といわれる、浜節がとてもいいですよね。
年を重ねた女性が、男性もそうなんでしょうけど、唄うと本当にその長崎の奥行きを感じさせる唄で、私はだい好きなんです。
ゆったりとした調子で唄われます。
最後に、この浜節に挑戦します。浜節。
浜じゃえー 浜じゃ 網曳く 綱を曳く 岡じゃ 小娘の袖を 曳く 〜♪
沖の えー 沖の 三瀬を 白帆がとおる あれは オランダ なつかしや 〜♪
長崎。長崎。
なつかしい 忘れかけていたなにかが、その人それぞれに、見つけられる街。
魂の心の奥の奥に、しまってある魂の課題に気づける街。
いままでもそうでした。
そして、これからも。