長崎の民話 県北編 第5話「サン・ジュアン様」(平戸・生月)
こういう殉教にまつわるお話を、これまでもいくつか読ませていただいているんですけれども、皆様にはこういったお話はどんな風に届いているんでしょうか。
私は、殉教に関する朗読は何度も何度も涙を流しながら読むんです。
そして、心の奥にある痛みが解放されてから、ようやく録音に臨むことができるようになります。
信じるもの、宗教の自由の時代を選んで私は生まれてきたのではないかな、という思いがあります。
たくさんの失われた命が、そこに宿っていた魂が今は穏やかであることを祈りながら読ませていただきました。