長崎の民話 第6話「タンタン竹女と鯖くされ石」
今回のお話いかがでしたか。
前半のタンタン竹女のお話は、よく紹介されているお話のようにも思います。
中国や日本の古いお話にはよくあるようなお話ですけれども、こういうのにはなにか元になるようなものが、本当の体験があるのでしょうかね。長年生きてきて霊力のついた蛇、笛の上手な美しい娘、娘に恋する蛇は若者に変身して…というパターンですよね。
後半のお話は、現地でみれば、たしかにさもありなんという想いがします。夜、お布団の中でおばあちゃんが話をしてくれて…そして、「いつ落ちるのかな?いつ落ちるのかな?」というあたりで子どもは寝付いてしまうような、最後まで聞かないうちに寝ちゃう…そんな幸福な夜を想像しました。
鯖くされ石、この間も時津町の文化祭・芸能祭の司会でお邪魔したときに見ましたけど、本当に落ちてきそうに見えますよね。時津で面白い話を聞きました。町役場の方から「縄文時代の遺跡がでたんですよ。今、発掘作業を続けています」というお話をうかがいました。すごく興味があるので「面白いですね」って聞かせてもらったんですけど、さらに面白いのは、縄文から弥生時代と、人がずっと住み続けたであろうというのが、年代別に出てくることが面白いんだそうです。
そんな風に時代が変わっても同じところに人間が住んでいたって出るのは珍しいことだそうですね。
時津は住みやすい町とよく言われるんですけれども、昔から、それこそ縄文時代からそうだったんだなと思いました。