読み手「やまだ眸月真」のつぶやき

第16話 江戸の仇は長崎で

このお話は地元の長崎では、有名なというか、よく知られているお話のようです。
江戸と長崎との間は、300里、1200キロメートルといわれています。
はるばる江戸から派遣された長崎奉行が貿易管理や西日本地区のキリシタン取締等を担当しておりましたが、長崎奉行は大阪城代や江戸町奉行・若年寄への昇進の足がかりとなったようで、いわば年若の旗本の人たちには垂涎の役職だったようです。ただ、立山役所のすぐ上には目付邸もあり、幕府ならではの権限の二重構造で、権力の専横はできなかったようで、重要な刑事事件判決や重要事項については、すべて江戸表へお伺いを立てていました。
江戸と長崎、遠いようで、実は、近い存在だったようです。
昔の犯科帳が残されているようですが、唐人さんと長崎のご婦人の不倫事件が多かった・・・そんな印象を述べている方がいらっしゃいました。
へぇ〜、そうだったんだ〜・・・と正直知りたい気持ちがわいてきました。

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