月別アーカイブ: 2011年7月

第14話 タケンゲー

ゆらゆらとゆれる竹竿の上で、オスとメスのきつね装束の人が踊るというか、舞うというか。はらはら、ゆらゆら。不思議なお祭りです。どうでしょう、亀山社中にも近いし、幕末期には長崎市街のはずれだった・・・そんな理由でしょうか。本文では倒幕派の志士たちが、長崎に来れば、お参りしたとか。遠いむかし思い出のような。今回は、地元の皆様とともに、長崎三菱信用組合のご協賛でお届けしました。

第13話 グラバーさん

トマス・グラバー。英国生まれの商人。若干21歳でジャーディン・マセソン商会代理人として来日。極東の内乱状態の国に単身来訪するのですから肝の座った人だったのでしょう。明治4年には破産。その後は日本人の妻とともに三菱に世話になり終生日本で過ごしました。息子さんは「倉場」となのり晩年は長崎で生活されたようです。乱世には乱世にふさわしい人が登場し、世が収まると舞台から退場する・・・歴史物語の典型のような話です。爽快ながらもの悲しい話です。今回は、株式会社谷川建設のご協賛にてお届けしました。

第12話 ポンペ先生 川路聖謨

オランダ商館付ポンペ先生、キリスト教徒でしょうが、このポンペ先生を祀ったポンペ神社があるそうで。日本人のメンタリティでしょうか。貴方は日本では神様扱いですといったら、びっくりするでしょうね。幕末期の幕府も人材は払底していたようですが、さすがは、徳川300年、最後を飾る傑物の登場がありました。残念ながら、最後は憤死したようです。人はパンのみでいきるにあらずということでしょうか。今回は、九州商船株式会社のご協賛にてお届けしました。

第11話 亀山社中 岩崎弥太郎

亀山社中と海援隊、土佐商会・岩崎弥太郎と三菱。それぞれ説明の必要もないと思います。長崎は港町ながら、周辺の山がとりかこみ、西南方向の一方が海に落ち込んで、それこそツルのくちばしの様な地形となっています。長崎の町はそれこそすり鉢の底にあるようで、空が狭い・・という感じがします。どちらを向いても山しか見えない。しかし、亀山社中跡に立つと、空がひらけて、まことに爽快です。今回は地元の社会保険労務事務所 阿部事務所のご協賛でお届けします。なお、本文中の6万円という金額、この物語の時代の大卒初任給と同じ位の金額です。また、三菱創設120年のという話題もありましたが、現時点ではもう40年近い年月が経過しています。