月別アーカイブ: 2011年10月

第20話 浄瑠璃 鶴の港名残の一声

旧唐津藩主の末裔で、日本海軍士官。のちには海軍中将まで栄達した小笠原長生(おがさわら・ながなり)。この人は文学的才能に恵まれていたようで、「東郷元帥詳伝」等の書物を著していますが、その彼が若い頃、西南戦争時の丸山芸者の一挿話を浄瑠璃としたもののようです。金波浄瑠璃といわれるようですが、これはそのうち、律儀な丸山芸妓の思えば哀しいお話です。人間、節をたてることの難しさと、厳しさを考えさせられます。

第19話 端唄春雨の巻

はるさめに しっぽり ぬるる うぐいすの はかぜに におう 梅が香や♪端唄はるさめの、そして、長崎を愛し、長崎紹介にその生涯をかけられた平山蘆江(ひらやま・ろこう)さんを初め、長崎を深く愛しておられた先人達のお話です。次は、「街歌」。唐の入船 オランダ出船 船のけむりで 稲佐がかすむかすむ日かげに 丸山通い 恋のゆうなぎ 日がくれる夜はしっぽく南蛮料理 あとはちゃんぽんにカステラ朝の別れは 梅が枝焼きの 夢の甘さがさめかねる