幕末・安政条約により、我が国は開国とあいなります。しかし、その開国によって、長崎は逆に衰退への道をたどります。条約と武力を背景に、各国の領事達は、幕府とその出先、長崎奉行に対して、様々な要望を矢継ぎ早に出してきます。幕府の指示が必要な長崎奉行は、領事達の要望に適切な対応ができなくなり、次第に当事者能力を喪失していくのです。長崎の歴史の中でも、最大の転機となった幕末の長崎を、各国との往復文書、特に長崎奉行とイギリス公使の対談記録を通してお届けします。
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